弟は昭和18年生れで19年戦争中病気にやっと一命をとりとめ、以後親兄弟はもちろん、沢山の人達にお世話になり温かく見守られながら一生を終えました。
とても優しい子でしたから、少しでも誰かの役に立つのだったら許してくれるだろうと提供を決意しました。
大野に住む弟は正月休みで、私の住む実家に帰省する前日の夜、元気に電話して来て、当日も嬉しくて早くから起き、支度していたようです。朝方倒れ、午後3時目を落とすまで一度も苦しまず顔も紅をさしたように綺麗で笑っているようでした。
正月休みで東京等にいる甥・姪達も家族連れで帰省中に全員に会え、皆に惜しまれながら送ってもらえて、これでよかったのだと思うことにしています。
どんな方のお役に立っているのかは存じませんが、その方がどうぞ弟のように幸せな人生でありますよう祈っています。